TOPIC2021.10.27

代官山ヒルサイドテラス「猿楽祭」においてアートフェア開催。11/6(土)、7(日)

アートフロントギャラリーの歩みを彩るアーティストたちの作品を展示販売

 代官山の秋恒例の「猿楽祭」。ヒルサイドテラス一帯を舞台に開催される「アーバンヴィレッジ代官山」のお祭りも、今年で17回目を迎えます。

 アートフロントギャラリーが、ヒルサイドテラスに迎えられたのは1984年。以来約40年、ヒルサイドテラスをベースにさまざまな活動を展開してきました。いまや地域にすっかり根づいた「猿楽祭」も、もともとはアートフロントギャラリーが一般の人たちにアートに親しんでもらおうと始めた「代官山アートフェア」が前身でした。

 今年の猿楽祭では、私たちの歩みを振り返りながら「’80→NOW ART FAIR」と題したアートフェアを開催。選りすぐりの作品を展示販売いたします。以下、フェアの概要をご紹介します。

※アートフェア出展作品はこちら→

「現代美術の実験場」ヒルサイドギャラリー~アートフロントギャラリー

1984年、ヒルサイドテラスの設計者・槇文彦さんらの推薦を受け、アートフロントギャラリーは、ヒルサイドテラスの始まりの場所A棟で「ヒルサイドギャラリー」の企画運営を担うこととなりました。街に開かれた大きなガラス壁面のギャラリーは、国内外の気鋭のアーティストの実験的展示会場として国際的にも注目されるようになり、現在に続いています(2007年より「アートフロントギャラリー」に改称)。

 その象徴といえるのが、川俣正《工事中》(1984)。ヒルサイドテラスA棟の内外に廃材を張り巡らせた奇抜な〝芸術作品″は写真週刊誌に取り上げられるなど、美術が都市に介入する先駆けとして「歴史的事件」となりました。
今回のフェアでは川俣作品はもちろん、これまでA棟のギャラリースペースで個展を開催してきたアーティストたちの作品をセレクトしてご紹介します。
作品紹介ページ>>

川俣正 工事中
川俣正《工事中》1984年 ヒルサイドテラス

「アパルトヘイト否(ノン)!国際美術展」の時代

 日本がバブル経済に突入する中、私たちはユネスコによる「反アパルトヘイト芸術家協会」の呼びかけを受け、全国194か所に草の根の実行委員会を組織し「アパルトヘイト否!国際美術展」を開催しました(1988-90)。後に一緒に仕事をすることとなるドナルド・ジャッドやクリスチャン・ボルタンスキー等も含む世界第一線のアーティスト81人が参加した展覧会。今回のフェアではロバート・ラウシェンバーグ、ロイ・リキテンシュタイン、アントニオ・サウラ等15人のアーティストのリトポスターを展示販売します。

ガウディとの縁で始まった「バルセロナショップ」

「アパルトヘイト否!国際美術展」の全国巡回より10年早く、アートフロントギャラリーは「ガウディ展」を全国11か所で開催しました(1978-79)。それを機に、スペイン・バルセロナとの縁が始まり、多くのアーティストを日本で紹介、さらに、BDバルセロナ・デザイン社の家具、グアルディオラのジュエリー等を扱う「バルセロナショップ」をヒルサイドテラスA棟にオープンし、グスタボ・ジリ社との共同出版にも取り組みました。

版画専門店「アートフロントグラフィックス」

 アートフロントギャラリーの活動は、1枚の版画を売ることから出発しました。「暮らしのなかに版画を!」というキャッチフレーズのもと、気楽に暮らしのなかにアートを取り入れて楽しんでもらいたいと渋谷のビルの一室に展示スペースを開いたのが始まりです(1979)。以来、全国80校で「子どものための版画展」(1980-82)を開催するなど、版画は私たちの原点ともいえる重要なメディアであり続けています。「アートフロントグラフィックス」は、レコードショップの設えにヒントを得て、カテゴリーや作家ごとにボックスを分け、自分の好きな版画を選んでもらおうと開設しました。

粟津潔《マノダルマ》755×540mm シルクスクリーン

クリストとの出会い

 先月、60年の歳月をかけた「包まれた凱旋門」をパリで実現させた故クリスト&ジャンヌ=クロード。彼らがアートフロントギャラリーを訪ねてこられたのは、カリフォルニアと茨城県で「アンブレラ・プロジェクト」を1991年に実行する1年前のことでした。私たちは、彼らの作品を販売し、版画のエディションを発行、台風の時には支援に駆けつけるなど、さまざまな形でプロジェクトに関わりました。また、2度にわたってヒルサイドテラスで展覧会を開催しました。クリストたちのプロジェクトは、今も私たちに大きなインスピレーションと励ましを与え続けています。

クリスト&ジャンヌ・クロード「Running Fence, Sonom and Marin Counties, California, 1972-76」640×950mm ポスター

「ファーレ立川」から「大地の芸術祭」へ

 アートフロントギャラリーが都市でアートを展開する契機となったのは「ファーレ立川」(1994)にコンペで選ばれたことでした(住宅・都市整備公団[現UR]主催)です。世界36か国94人のアーティストが街の機能をアート化し、「基地の街」は「アートの街」へと変わりました。「ファーレ立川」はパブリックアートの先駆的事例として評価され、その経験は、過疎の中山間地を舞台とした「大地の芸術祭―越後妻有アートトリエンナーレ」へとつながっていきました。ファーレ立川に参加した多くのアーティストが大地の芸術祭にも参加、アートにより地域を活性化する芸術祭は、瀬戸内、市原、奥能登、北アルプス、そして海外へも拡がっていきました。

ファーレ立川
ファーレ立川

猿楽祭では、越後妻有里山協働機構が新米を販売するほか、北アルプス国際芸術祭のヴィジュアル・ディレクターをつとめた皆川明さんが主宰するミナ ペルホネンをはじめとするヒルサイドテラスのテナントがワークショップやイベントを開催、食のフォーラムなどさまざまなプログラムが2日間にわたって催されます。

秋のひとときを、ぜひ代官山でお過ごしください。

<<ご来場のお客様へのお願い>>

新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、受付にて検温を実施しております。また、マスクの着用、手指消毒、名簿記入にご協力ください。
ご協力の程お願い申し上げます。

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