パブリックアートの街「ファーレ立川」
1977年の米軍立川基地の全面返還を経て、「基地の街」から「文化の街」へと向かう歴史の第一歩として、再開発事業で街にアートが取り入れられ、1994年「ファーレ立川」が誕生しました。「世界を映す街」「機能を美術に」「驚きと発見の街」をコンセプトに、36か国92人の作家による109点のアートが街全体にちりばめられています。1994年度の日本都市計画学会設計計画賞受賞をはじめ都市計画の観点からも高い評価を受け、アートを通じたまちづくりのモデルとして広く知られようになりました。
1997年には市民ボランティア団体「ファーレ倶楽部」が結成され、独自に清掃や作品案内ツアー、ワークショップなどの活動を続けています。2005年には、ファーレ立川街区のビル所有者、立川市、ファーレ倶楽部を中心に「ファーレ立川アート管理委員会」が結成され、現在では作品修復やアートイベントが通年で行われています。
アート設置から20年以上が経過した今でも、立川の街にはアートが多くの人々の手によって息づいています。