陶磁器とお茶の産地として知られる中国の江西省景徳鎮市。その浮梁県寒渓村で、北川フラムがアドバイザーを務める「艺术在浮梁/ART at FULIANG」が5月1日から開催中です(6月1日まで)。中国作家21組、海外作家4組の合計25組が参加しています。
現在中国では、大地の芸術祭や瀬戸内国際芸術祭の取り組みに注目する人や自治体が増えています。このART at FULIANGの開催地、浮梁県寒渓村も数年前に芸術祭の視察に来られた団体のひとつです。
日本からは眞壁陸二さんが参加。アートフロントギャラリーは、3名のアーティスト(Paola PIVI、Maaria WIRKKALA、眞壁陸二)の作品制作コディネートを担当いたしました。
この作品は一つ一つ異なる小さな断片を集めて大きな作品となっています。その「小さな断片」は一番小さな社会を表していて 大きな作品とは世界を表しています。一番小さな社会とは「家族」。その小さな社会が集まり村になり街になり都市になることを表した作品。緑の茶畑と古い小屋を覆った色鮮やかな作品が美しい対比を見せています。
集落の住戸にある貯水タンクは、かつてダム建設によってふるさとから移住を余儀なくされこの地へ移民してきた住民の歴史と、水が豊富で水道をひかず井戸を掘って貯水することが普及したこの土地の特性、水の本質的な重要性を結びつける象徴として着目されました。既存の貯水タンクに鮮やかに光を集めることで水とのつながりに思いをはせるきっかけとする作品です。
作家は、ランドスケープとなる、誰もが予想しない奇抜な作品を制作することを目指しました。インフォメーションセンターである建物に巨大なはしごをかけて、その圧倒的な存在感が見る人の眼を釘づけにします。
開幕直後はちょうど中国のゴールデンウイーク期間とも重なり非常に多くの来訪者があり、その後も週末を中心に小さな集落が日々にぎわっています。
地域型芸術祭の中国での新たな展開に今後もご注目ください。
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